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代表メッセージ

みっけ,ワークショップ,東京藝術大学,芸術集団,展示,コンサート,アート,音楽,美術,邦楽

高貴な義務

東京藝術大学での最初の授業で、「君らには高貴な義務」があると言われました。話を聞くと「この大学で芸術を学ぶという事は、未来の良きライバルと共に、最高峰の先生方に師事する、という恵まれた環境に身を置ける権利と引き換えに、国の芸術の未来を背負って生きていく責任がある」という事でした。 

 

当時の私は、合格した喜びに浮かれて、そんなお話なんてすっかり忘れて、楽しい学生生活を送っていました。

 

学部二年の頃にふと外の世界を覗いてみると、就職活動について話し合い、「社会人」になろうと励む他大学の友人に出会いました。自分の歌の技術向上の事ばかり考えていたは私は、危機を感じました。卒業後は彼らと同じく「社会人」として生きていくのに、社会との関わり無視してはいけないと思うようになり、「高貴な義務」を思い出しました。

 

「芸術家は食べていけない」とか「どうせ有名になんかなれない」と言われてはいけない。芸術家だって立派な「社会人」だと言わせたい、と。

かけ橋

東京藝術大学には二つの学部があります。しかしその二つは、道で分断されていて、音楽学部の学生と美術学部の学生が一緒に受ける授業もほとんどなく、出会いの場はありませんでした。

 

そこで、私は「かけ橋」になりたいと思い、学部間を超えて交流できる場を作り、意見交流や共同制作を行いました。美術学生から見た音楽の視点がとても新鮮で刺激になり、演奏にも生かすことができました。常に客観的な視点を持ち、多文化を受け入れる事の楽しや重要さを知るきっかけとなりまし た。

(写真下:学生時代に制作したオリジナルミュージカル「紅色の残響」の様子/2008年)

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みっけ!

就活に励む友人と出会った頃、一方で「夢中になれることがない」 「とりあえず経営学部に入った」「とりあえず30社にエントリーした」 「就職できればどこでもいい」という友人にも出会いました。たった一 度きりの人生で、そんな人生の選択をしているなんて悲しかったです。

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(写真上:メンバーで一緒に色々な画材を探している様子)

 

「こんな職業あったんだ!」「こんな楽しい遊びがあったんだ!」と 大人になってから知ることもたくさん
あります。みっけに参加した人々 が、芸術を通して色々な経験を重ね、自分の知らなかった自分の内面や、 外の世界との出会いを楽しんでほしいと思います。

 

世界中がもっときらきらな人でいっぱいになりますように。

 

代表 首藤はる那

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